サイリウムと言えば、コンサートで使うペンライトのような品物が有名ですが、ここでは便秘やダイエット関連のサプリに入っているサイリウム(食品)についてご紹介します。
タイトル
サイリウムとは…|オオバコ/食物繊維の知っておくべき効果と副作用
便秘やダイエット関連のサプリや健康食品を調べていて、サイリウムやサイリウム種皮という成分に行き着いた人は多いのではないでしょうか。

サイリウムとは!?
ここでは、サイリウムのサプリを定期的に飲んでいるサイリさんに話を聞きます。


オオバコ属の植物で正式名称をエダウチオオバコと言います。エダウチオオバコをはじめとするオオバコの種子や種皮を生薬として用いる場合にサイリウムと呼ぶことが多いです。
サイリウムは英語でpsyllium。オオバコもpsylliumと訳される場合があるので、実際にはサイリウム=オオバコという理解で大きな間違いはありません。
ちなみに、サイリウム(=エダウチオオバコ)以外にもプランタゴオバタ、イサゴールなど呼び方はいくつもあります。いずれの場合も種子や種皮を精製して作られたものをサイリウムと呼んでいることが多い印象です。
サイリウムの原産地はどこ?



下の写真が日本で自生している典型的なオオバコ。皆さんも雑草として認識しているのでは?

小さい頃に、オオバコの花柄の部分で「オオバコ相撲」あるいは「オオバコ綱引き」のような遊びをした人はいるのでは? 千切れたほうが負け……という遊びです。
とはいえ、日本で自生しているオオバコと欧州や西アジアで自生しているオオバコでは、成分に違いがあるのだそう。日本のオオバコは咳止めに使用されることがあり、厚生労働省が認めた「日本薬局方」に名を連ねた生薬です。
サイリウム(食物繊維)の成分について


サイリウムの食物繊維は不溶性です。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性は水に溶けやすく、お腹に入った食品をゲル化して便を出しやすくします。一方の不溶性は、お腹に入った食品そのものが水分を吸収して膨らみ、煽動運動を高める効果が期待できます。
サイリウムは後者の不溶性。こんにゃく、さつまいも、ごぼうといった食材と同じような働きをします。
ちなみに、サイリウムはお腹のなかで10~50倍に膨らむと言われています。便通を促がすだけでなく、膨満感も与える作用もあり、ダイエットにも適した食材と言われているのです。
サイリウムの驚きの効果とは!?
前述の内容で、便秘とダイエットに効果があることはお分かりいただけたでしょう。あらためて、サイリウムは下記の効果があると言われています。
- 整腸作用(便秘)
- コレステロール値を下げる(血液中の脂質を調整)
サイリウムは食物繊維ですので、無理なく便秘解消に期待できます。市販の便秘薬は、大腸や小腸の刺激性下剤や機会性下剤など、腸を刺激して便通を促がすのがほとんど。ゆえに、腹痛を招くケースがありますが、サイリウムはコンニャクやゴボウを摂取するのと同等と言われていますので、身体への負担は歴然ですよね。
血液中に脂質が増えると悪玉コレステロールや中性脂肪が増えます。悪玉コレステロールが増えれば、高脂血症という重たい病を引き起こす可能性が高まり、動脈硬化をはじめ脳卒中や心臓病にも直結します。
サイリウムには、摂り過ぎたコレステロールを抑える働きがあることが認められています。サイリウムはコレステロールの元になる胆汁酸を包んで排出しますので、血中コレステロールを低下させることが分かっています。
サイリウムの注意すべき副作用とは

サイリウムならびにサイリウム種皮は、基本的には自生する植物ですので、大きな副作用はないことで知られています。
とはいえ、一部で「アレルギーの症例報告」が出ているのは厚生労働省の公式サイトで確認できます。ただ、サイリウムを高精度に精製したサプリには、その危険性がほぼ無いことが分かっていますので神経質になることはありません。
サイリウムの主な副作用
- 下痢
- 胃痛
- アレルギー反応
【まとめ】
サイリウムの正式名称はエダウチオオバコ。日本では雑草として知られていますが、ヨーロッパやアメリカなどでは、緩下剤として有名です。成分は不溶性の食物繊維ですので、こんにゃく、ごぼう、さつまいものような働きがあります。種子や種皮の部分には豊富な食物繊維で構成されていますので、便秘やダイエット系のサプリに使用されることが多いです。
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