春分の日とは…|子どもに分かりやすく説明するための3つのポイント

3月はひな祭り、ホワイトデー、春分の日など、行事やイベントがたくさんありますよね。

ひな祭りは女子の健やかな成長を祈る日本の伝統的な行事ですし、ホワイトデーは言わずもがなですが、「春分の日とは!?」と聞かれて明快に答えられますでしょうか?? とくに子供って無邪気に訊いてきますので、「えっと……」なんて口ごもっては赤っ恥ですよね。

ちなみに、2019年は3月21日ですが、まったく分からないかたにとっては「毎年、違うの?」という疑問も生まれるでしょう。

このページでは、春分の日について子供にも分かりやすく説明できるようにご紹介します。

春分の日とは|子どもに分かりやすく説明するための3つのポイント

まずは「春分の日」そのものについて辞書にはこう記されています。

出典|日本大百科全書(ニッポニカ)/小学館

「自然をたたえ、生物をいつくしむ」趣旨の国民の祝日。毎年3月21日ごろ。太陽が黄経0度の春分点を通過する日で、真東から出、真西に沈む。昼夜の時間がほぼ等しく、二十四節気の一つ。春の彼岸(ひがん)の中日にもあたる。宮中では春季皇霊祭がこの日行われ、1948年(昭和23)国民の祝日となる前は、同名の国の祭日であった。

大人であっても理解するのに時間が掛かるような内容ですので、子供が分からなくなるのは容易に想像できます。

ゆえに、「春分の日」を理解しようとする時は、3つのポイントに絞って理解して行きましょう。

「春分の日」で抑えるべき3ポイント
  1. 春分の日
  2. お彼岸
  3. ぼた餅

ポイント01/春分の日

「春分の日」を辞書で引くと、上記のように分かりにくい解説になりますよね。

ですので、まずは下記のようにかみ砕いて理解しておけば、小さなお子さんでも分かりやすくなるのではないでしょうか。

春分の日とは…

  • 日本の国民の祝日のひとつ
  • 自然をたたえ、生物をいつくしむ日
  • 2019年の春分の日は3月21日(国立天文台による天文計算により毎年3月20日~21日頃になる。実は固定されていません)
  • 昼と夜の長さがほぼ同じになる日(ちょうど半年後には秋分の日がある)
  • 春分の日を境に昼の時間のほうが長くなっていく

春分の日は太陽との関係が密接であることがわかりますよね。

古くから農作物を作ってきた日本人にとっては、 春分の日は「豊かな実りを願い、自然に対する感謝の気持ちが表れた大切な一日」と言えるのです。

ポイント02/お彼岸

春分の日を語るうえで「お彼岸」の存在は欠かせません。なぜなら、お彼岸の真ん中に春分の日があるからです。

お彼岸についても要所をかみ砕いて理解しておきましょう。

お彼岸とは

  • 「お彼岸」は年に2回ある(合計14日間)
  • 春のお彼岸は、春分の日(3月21日)を真ん中に前後3日間(2019年は3月18日~24日)
  • 秋の彼岸も秋分の日(9月23日)を真ん中に前後3日間(2019年は9月20日~26日)
  • 初日を「彼岸入り(ひがんいり)」、春分と秋分の日である真ん中を「彼岸の中日(ひがんのちゅうにち)」、最終日を「彼岸明け(ひがんあけ)」と呼ぶ
  • 仏教では「先祖のいる極楽は西」と考えられ、彼岸時期の太陽は真東から昇って真西に沈むことから、お彼岸に先祖を供養するようになった

春分の日を境に寒さが和らいでいき、秋分の日を境に暑さが和らいでいく――(秋分の日とセットで覚えておきましょう)。

「暑さ寒さも彼岸まで」は有名な慣用句ですが、「お彼岸」を分析すると春分の日や秋分の日と関わりが深いことは明快です。

お彼岸は他の仏教国にはない日本だけの行事です。先祖を大切にする日本ならではの風習と言えますが、定着したのは神道の存在も大きいと言われています。

日本の神道は太陽の神を信仰するものなので、これらを踏まえると、日本では太陽を「お天道様(おてんとうさま)」と崇めるのも納得できますよね。

ポイント03/ぼた餅

現代は近所のスーパーに行けば「ぼた餅」を買えますので、あまり季節感はないですが、お彼岸と言ったら「ぼた餅」を連想するかたも多いのではないでしょうか?

ぼた餅についても詳しく理解しておきましょう。

ぼた餅とは…

  • 春は「ぼた餅」、秋は「おはぎ」と呼ぶのが一般的
  • 昔は甘い物がとにかく貴重で、お祝いで振る舞われ、法要ではお供えされた
  • 「棚からぼた餅」のことわざが示すように、ぼた餅は幸運の象徴

ぼた餅とおはぎ。名前の由来は諸説ありますが、春の花(牡丹)と秋の花(萩)を見立てたものが有力です。今は「おはぎ」という名称がより身近かもしれません。とはいえ、 ぼた餅もおはぎも根本的には同じ食べ物です。粒あん、こしあん、きなこ、抹茶など見た目の様子は違いますが、総称して「ぼた餅」や「おはぎ」と呼んでいます。

ちなみに、いつからぼた餅がお供えされるように?

江戸時代からお彼岸や四十九日の法要などで供えられていました。「お餅は五穀豊穣」、「小豆は魔除けに通じる」と言われ、古くから邪気を払う食べ物として信仰されていたことが、現代にも受け継がれています。

【まとめ】

子供に「春分の日ってなに???」と聞かれた3つのポイントを教えてあげると理解しやすいと思います。

  1. 豊かな実りを願う日だよ
  2. 「春分の日」の前後3日間を「お彼岸」と呼ぶよ
  3. お彼岸には「ぼた餅」をお供えするよ

この3ポイントを理解しておえば、「春分の日」の存在が見えてくるのではないでしょうか。

「春分の日」をさかいに陽は長くなっていきますし、「暑さ寒さも彼岸まで」といった慣用句まで覚えておけば、より「春分の日」が明快になるかもしれませんね。

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