寄せ書きコメントは感謝の気持ちを持つとスラスラと書ける!?

寄せ書きって一生の宝物になりますよね。直筆で気持ちを書いてくれるわけですから、他の記念品とはひと味もふた味も重みが違います。社会人になった今もなお、部屋に飾っている人は少なくないでしょう。

さて、寄せ書きは貰うと嬉しいですけど、いざ自分が書くとなるとペンが止まることってありますよね。仲が良かった相手でも「何を書こう……」と迷うものですし、ましてや接点がほとんどなかった相手にいたっては、「おつかれ様でした」くらいしか思い浮かびません。

実は、寄せ書きのコメントをスラスラと書くコツってあるのです。あるキーワードを念頭に置くとあっという間に書けちゃうものなんですよ。

寄せ書きコメントでスラスラと書くコツは「感謝」って本当!?

接点がなかった先輩やイジワルだった先輩でもスラスラと書ける!?

寄せ書きを書くことにストレスを感じたことってありますよね。筆者は、色紙を前に数分間の沈黙……なんてことはザラでした。

でも学生時代のある日、大好きだった先輩の寄せ書きを書いていてふと思ったのです。「あれ、スラスラと書けているぞ」と。とてもお世話になった先輩だったので、感謝の気持ちをツラツラと並べていたらあっという間に完成しました。逆に、接点がなかった先輩の時はペンが走らないのは相変わらず。

この違いはなに!? と振り返ると「感謝」でした。どんな寄せ書きにも「ありがとう」の気持ちで臨むことにしたのです。

接点がなかった相手に寄せ書きする時

「会話がほとんどなかった」あるいは「話しかけてもらえなかった」という場合は、「自由奔放に伸び伸びとさせてくれた」と思うようにする。

「いつも伸び伸びと練習(仕事)させてくれて感謝しています。〇×さんのおかげで楽しく部活ライフを送ることができました」
「〇×さんの周りにとらわれない自由な振る舞い、後輩としてとても憧れます。おかげで思い切り部活(仕事)に打ち込むことができました」

この寄せ書きを貰った先輩は「後輩を自由にさせている」とは思わなかったかもしれませんが、感謝の気持ちを伝えて、悪い気になる人はいないですよね。

イジワルだった相手に寄せ書きする時

イジワルは叱咤激励だと都合よく考える。叱咤激励とは、大声で励まして奮い立たせてくれること。

「いつも厳しい言葉を掛けてくれてありがとうございます。〇×さんのおかげで人間的に成長できたと思います」
「いつも気に掛けてくれてありがとうございます。〇×さんの指導のおかげで、これからどんな辛いことがあっても乗り越えられると思います」

正直、嫌いな先輩に感謝を述べるのはしゃくに障るでしょう。でも、「一生会わない」と割り切ると意外に書けるものですよ。いずれその先輩は「後輩のほうが一枚も二枚も上手だった」と感じるかもしれませんし、大きな心で送り出したいものです。

相手の心に響く寄せ書きにするには?

「感謝」のほかにも重要なポイントとは!?

「感謝」の気持ちだけでも相手は十分に喜んでくれるはずですが、やっぱりせっかく贈るのであれば、貰った人が幸せになるような内容にしたいですよね。「感謝」に肉付けすることで、寄せ書きは更に厚みが増すでしょう。

寄せ書きで抑えておきたい必須3ポイント

〇祝福or労をねぎらう

〇感謝の気持ち

〇今後の幸せを祈る

文章の流れとしては、この3ポイントで構成するのがベストです。

まずは組織への苦労、尽力、功績などをいたわって、労をねぎらいたいもの。寄せ書きを贈る相手は、学校や職場などでがんばってきた人です。「ご卒業、おめでとうございます」、「〇年間、おつかれ様でした」など、簡単な一文でOKなので和歌の枕詞のように必ず入れましょう

感謝の気持ちはエピソードで表現するのがベストです。寄せ書きは直筆で書きますので、些細な事でも感慨にひたれるもの。「部活の帰りに一緒に食べた肉まんの味が忘れられません」、「先輩が声を出している姿、今でも目に焼き付いています」、「〇〇さんの仕事ぶり、本当に勉強になりました」など、ちょっとしたワンシーンがあるだけでコメントの充実度が増します

最後に「新天地での活躍を期待しています」、「次のステージでも頑張ってください」など、今後の幸せを祈りたいもの。「これからもご指導をよろしくお願いします」や「今度また飲みに誘ってください」など継続した付き合いを希望するのも、相手の心に響くでしょう。“今後”で締めるのがベストなので、「おつかれ様でした」と労をねぎらって締めるのは好ましくありません。尻すぼみの印象を与えるので気を付けましょう。

すぐに使える寄せ書き12例&絶対に知っておきたいNGワード

卒業に関する寄せ書きテンプレート【先輩、先生、友人編】

【先輩】

  • ご卒業おめでとうございます。どんな時でも後輩に優しかった先輩は、私の憧れでした。次のステージでも活躍を期待しています。
  • おつかれ様でした。走り込みで根を上げそうだった時、「がんばれ」と声を掛けてくれましたよね。今でも心に残っています。また、いろいろとお話がしたいです。

【先生】

  • 〇年間、おつかれ様でした。先生の黒板に向かう後姿が忘れられません。楽しい学校生活を送らせてくれてありがとうございました。
  • 厳しいご指導、ありがとうございました。いつも怖かったですけど、先生がたまに見せてくれた笑顔、一生忘れることはありません。先生のクラスで本当に良かったです。

【友人編】 ※転校する場合

  • 〇×ちゃんと離れるのは本当に寂しいよ。授業中にお手紙交換したこと、ずっと忘れないからね。絶対にまた会おうね!
  • 〇×が引っ越すなんて今でも信じられない。いつも相談に乗ってくれて、本当に心強い存在だったよ。大人になったら飲みに行こう!

職場に関する寄せ書きテンプレート【上司、同僚編】

【上司の退職】

  • 今まで本当にありがとうございました。明日から〇×さんが居ないと思うと、今から不安です。寂しくなりますが、お身体を大切に、いつまでもお元気で。
  • 定年退職、おめでとうございます。〇×さんからいただいた数々のアドバイスは、いまでも私の心に残っています。仕たまには遊びに来てください。

【上司の異動】

  • 今までお世話になりました。〇×さんの仕事に対する考え方や姿勢は、とても勉強になりました。参考にする人がいなくなって寂しいですが、また会える日を楽しみにしています。
  • 公私ともにお世話になり、心から感謝しています。恩返しができていないのは心残りですが、私がもっと成長して、いつかお仕事を一緒できるように頑張っていきます。

【同僚、後輩】

  • 今までありがとう。〇×のおかげで仕事が楽しくできたよ。次のステージでも〇×らしく頑張ってな。
  • 〇×が居なくなるなんて、今でも信じられないくらい寂しいぜ。環境が変わって大変だと思うけど、時間に余裕ができたら連絡ください。また飲みに行こう。

寄せ書きに不適切なNGワードとは?

寄せ書きや手紙といったお祝いの言葉には、相応しくないNGワードがあります。

【上司や同僚の異動など、栄転の場合】

落ちる、終わる、失う、流れる、破れる、燃える、倒れる、潰れるなど。

寄せ書きでうっかりと使ってしまいそうなのは「燃える」でしょうか。「次のステージでも仕事に燃えて頑張ってください!」のように、文章としては間違えていなくても、お祝いに使うコメントとしては適切ではありません。

【寿退社する場合】結婚の場合

帰る、返す、出る、追う、去る、終わる、飽きる、切る、壊れる、敗れる、戻る、別れる、短い、薄いなど。

「短い間でしたがお世話になりました」や「いつでも戻ってきてくださいね」など、よく考えると失礼にあたるコメントは気を付けましょう。また、「重ね重ね」や「いよいよ」など再婚を連想させる言葉にも注意が必要です。

【寿退社する場合】結婚&出産の場合

落ちる、流れる、死ぬ、去る、消える、絶える、崩れる、滅びるなど。

うっかりと使いそうな言葉はほとんどありませんが、出産を控えたママはナーバスになっているもの。「絶対に元気な赤ちゃんを産んでね」や「男の子なの? 女の子なの?」などプレッシャーになるような言葉や踏み込んだコメントも好ましくありません。「くれぐれもお身体に気を付けて」や「健やかな成長と幸せを願っています」など、控えめに発言されるのが無難です。

 

寄せ書きコメントする時のまとめ

「祝福、労をねぎらう」、「感謝の気持ちを表す(エピソード)」、「今後の幸せを祈る」の3つで構成するとスラスラと書けますし、出来栄えも間違いありません。寄せ書きのコメントは、相手に喜んでもらうことが重要です。辛い思い出しかなかったとしても、最後は感謝で終わるようにしたいですよね。

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