入学祝いお返しのマナー|両親や祖父母の場合、金額はいくらが妥当?

それまで無事に過ごしてくることができた喜び。そして今後も健やかに過ごしてほしいという願いを込めて、日本には子どもの成長をお祝いする素晴らしい習慣があります。

もうじき待ちに待った桜のシーズンが到来します。この時期のお祝い事と言えば卒業式と入学式ですよね。ここでは意外と知られていない「入学祝いのお返し」にスポットを当てて、両親や祖父母にお礼をする際の金額などについてご紹介します。

入学祝いお返しのマナー|両親や祖父母の場合、金額はいくらが妥当?

両親に入学祝いを貰った場合、お返しはいくらが妥当?

おもに小学校のランドセルから始まり中学、高校、大学……と子どもの成長に合わせて入学祝いを貰う機会は定期的にやってきます。特に両親(お子さんにとっての祖父母)からは途切れることなく贈られるケースがほとんどでしょうが、“お返し”は考えていますか?

両親の場合、金額はいくらが妥当か気になりますよね。

たとえば、ランドセルの相場は3~4万円です。なかには5万円以上するメーカーもあり、基本的にはとても高価なものですが、一般的に両親への入学祝いのお返しは不要と言われています。理由は明確で、入学祝いは子どもが貰うもの。その子どもに金品などでお返しする経済力がないからだと言われています。もちろんおじいちゃんやおばあちゃんたちもお礼を期待していないという理由もあるでしょうが、そこは親しき仲にも礼儀あり。

皆さんカタチは違いますがしっかりとお礼をしているのが実状です。

うちは祖父母の自宅と近いので、子どもにランドセルを背負わせてみんなで「ありがとう」とお礼を言いに行きました。祖父母はお金や品物で返してもらうのを望んいないことは確実なので、とにかく“子どもに直接お礼を言わせたい”と思っていました。
祖父母が遠方に住んでいるので会う機会は年に1~2回ほどです。なので入学式で撮った写真(もちろんランドルを背負わせているもの)を写真立てに入れて送りました。すごく喜んでくれて居間に飾ってくれているそうです。

前述の子どもの元気な写真を贈るのは素敵ですよね。これはずいぶん前から“スタンダード”になっています。近年はデジカメが主流ですが現像代は一枚50円程度。写真立ても1,000程度の出費でかなり見栄えの良いものが購入できます。オンリーワンのお返しができたら、ご両親もきっと喜んでくれるはずです。

祖父母(子どもにとっての曽祖父)に入学祝いを貰った時のお返しは? 親戚や友人へのお返しも気になる

祖父母(子どもにとってのひいおじいちゃん)に入学祝いを貰うケースもありますよね。これも両親と同様に基本的にはお返しは不要ですが、やっぱりお礼をしないと気が引けてしまいます。

祖父母を含めた親戚には「内祝い」でお返しするのがベストです。
うちは私の兄弟(子どもにとっての叔父や叔母にあたる)からお祝いを貰いまして、内祝いとしてお菓子を送りました。「何もしない」というわけにはいかないと思うので、簡単ではありますがお礼の代わりにしました。
親戚から入学祝いをいただきましたので、家族みんなで会いに言ってお礼を言いました。もちろん菓子折りを持参です。やっぱりお礼にいくのに手ぶらではいけませんよね。

お返しの品物はお菓子やお茶などをはじめ日用品が多い傾向にあります。消耗品はいずれ無くなりますからおたがいが気を使わなくて済みますよね。また、貰った金額が大きい場合は商品券やギフトカードという選択肢も。いずれにしても入学祝いを貰って2~3週間という早いタイミングでお礼をしたいものです。

そして最も重要と言えるのが、お祝いを貰った相手(親戚、友人、知人など)のお子さんが入園、入学する場合には忘れずに祝福することです。貰いっぱなしは今後のお付き合いにも影響する恐れがありますので、律儀にお返しをすることが大切です。

北海道、大阪、福岡など、地域によって入学祝いのお返しは違うの?

石川県金沢市独特のお返しとは?

地域によって「入学祝いのお返し」に違いがあるのか気になりますよね。郷に入れば郷に従えですから、地域のルールを知らずに恥ずかしい思いはしたくありません。

基本的には日本全国、入学祝いのお返しのマナーに大きな相違はありません

たとえば、大阪の某有名デパートのスタッフによる日記には、「入学祝いのお返しは基本的には不要と言われていますが、やっぱりお礼をしないわけにはいかないというお客様は多いようです」云々のコメントの後に洋菓子や和菓子をお薦めしています。

一般的には、どこのエリアも食品や日用品などを「内祝い」としてお返しするようですが、なかには石川県金沢市のように、「入学祝いのお返しは赤飯と薯蕷(じょうよ)饅頭が基本」というエリアもあります。とはいえこうしたケースは稀です。前述したマナーを知っていれば、恥をかくことはありません。気になるかたは、地元の人にアドバイスをもらいましょう。

入学祝いのお返しに関して独特の文化がある金沢市

“お返し”ではなく、逆に入学祝いの相場を知っておきたい!

兄弟の子ども(姪っ子や甥っこ)など、親類の相場は? それと友人の子どもは?

入学祝いを貰ったら、当然ですが今度は相手のご子息が入学される時には必ずお祝いしてあげたいですよね。それが入学祝いに関する最も重要なマナーのひとつと言えるでしょう。

入園・入学祝いを現金で贈る場合の相場

親類友人・知人
幼稚園・保育園3千円~1万円2千円~1万円
小学校5千円~2万円3千円~1万円
中学校5千円~2万円3千円~1万円
高校1万円~2万円5千円~1万円
大学1万円~2万円1万円~2万円

あくまでも目安ですので、相手との関係性を考慮して金額を設定しましょう。

また、表書きはケースバイケースで使い分けたいもの。基本的には「入学祝い」や「御入学祝」で問題ありませんが、難関校に入学した場合は「合格祝い」とするのもあり。家族一丸となって受験に取り組んできたことは容易に想像できますので、ちょっとした気遣いが相手をより幸せな気持ちにできるかもしれません。

入学祝いお返しのマナー|まとめ

・基本的に入学祝いのお返しは不要だが、お礼をするのが実状である

・両親(子どもにとっての祖父母)には特別なお返しをするのが一般的。たとえば、「家族みんなですぐに会いに行ってお礼する」、「子どもがランドセルを背負った写真を贈る」など

・自身の祖父母(子どもにとっての曽祖父)や兄弟などの親族には、「内祝い」として日用品や消耗品をお返しする

ランドセルを背負った子どもたち――。近所を歩いていると何気なく見かける光景ですが、そのランドセルの歴史を辿ると、入学祝いをめぐった家族の素敵なドラマが隠されているかもしれませんね。

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