睡眠薬の処方薬が知りたい!効果、副作用…あなたに合うタイプは?

いろんな手を打ってみたけれど、どうしても眠れないことってありますよね? 頼るべきは医療機関になりますが、やっぱり必要とされるのは病院で処方された睡眠薬ではないでしょうか?

とはいえ、睡眠薬を飲むのに抵抗がある人は多いはず。睡眠薬にはいったいどのくらい種類があって、どんな効果や副作用があるのか、心配なことがいろいろありますよね。そんなとき、「自分に合う睡眠薬」が分かるだけでも少しは安心できるのではないでしょうか。

ちなみに、病院で処方される睡眠薬は「作用時間」によって分類されます。作用時間とは、効き目の持続時間のことですす。

  • 超短時間型
  • 短時間型
  • 中時間型
  • 長時間型

基本的にはこの4タイプです。睡眠薬は患者さんの症状、具合によって医師が判断するものですが、「どんな効き方をするのか」を知っていて損はないはずです。ここでは病院で処方される睡眠薬についてご紹介します。

超短時間型はマイスリー、ハルシオン、アモバン、ロゼレムなど【入眠障害タイプ向け】

寝つきがわるい人向け。効果は3~4時間程度

超短時間型の睡眠薬は服用してから30分程度で効果が現れます。しかし、作用時間は3~4時間程度で、その後は効果が消滅します。このため、「眠れない」、「寝付けない」といった「入眠障害」で悩んでいる人に処方されます。

入眠障害とは?

入眠障害とは、「眠れない」と悩んでいる人に見られる症状で、布団に入ってから寝つくまでに時間がかかります。年齢的なものではなく、「精神的なストレス」、「晩ご飯を食べる時間が遅い」、「時差ボケが続いている」、「夜勤など夜型の生活」、「生活リズムが乱れている」といった人に起こりやすいと言われています。

超短時間型の睡眠薬

  • マイスリー
  • ハルシオン
  • アモバン
  • ロゼレムなど

これらの睡眠薬は慢性的な不眠症ではなく、一過性の不眠症の場合に効果を発揮します。ただし、効き目が短いため、効果が消滅したあと、目覚めやすいというデメリットもあります。

入眠障害にプラスして、ほかの症状が出ている場合は効果を発揮しない可能性がありますので、医療機関に相談して薬を変えてもらいましょう。

短時間型はデパス、リスミー、エパミール、レンドルミンなど【中途覚醒タイプ向け】

夜中に起きてしまう人向け。効果は5~6時間程度

短時間型の睡眠薬は、服用してから1時間程度で効果が現れ、6~10時間ほど作用が持続すると考えられています。夜中に目が覚めてしまう人向けですが、タイミングによっては中時間型の睡眠薬も検討しましょう。

どのようなタイミングで目を覚ますか、夜中に何回くらい目を覚ますかによって、効果に違いが現れる傾向にあります。医療機関に相談の際、睡眠のリズムを伝え、あなたに合った薬を処方してもらうようにしましょう。

中途覚醒とは

中途覚醒とは、寝ている間に目が覚めてしまい十分な睡眠時間が取れない症状のこと。年齢を重ねるとともに、発生しやすいと言われています。一定のタイミングで目が覚めてしまうケースが多く、目が覚めてしまうと、眠れないことを悩み、時計を見ては眠れないことをストレスに感じる人が多いようです。

短時間型の睡眠薬

  • デパス
  • リスミー
  • エパミール
  • レンドルミンなど

これらは夜中に目が覚めてしまう時間が合えば効果が発揮されますが、覚醒時間が合わないと薬を飲んでも意味がありません。中時間型タイプの薬を検討するべきかもしれません。

中途覚醒に多い生活習慣に、寝酒があります。アルコールは眠気を誘う一方、その作用から一定の時間が経つと脳が覚醒することがわかっています。また、体の痛み、睡眠時無呼吸症候群などが原因で、目が覚めてしまうこともあります。

中時間型はサイレース、ロヒプノール、ベンザリン、ネルボンなど【中途覚醒タイプ向け(2)】

短時間型の薬では眠れない人向け。効果は7~8時間程度

中時間型の睡眠薬も、前述した短時間型と同じように服用してから1~3時間程度で効果が現れます。しかし、効果は24時間ほど持続すると考えられているため、寝つきは悪くないけれど、夜中に目を覚ましてしまう「中途覚醒」で悩んでいる人に処方されます。短時間型に効果が表れなかった人に処方されることが多いそうです。

中時間型の睡眠薬

  • サイレース
  • ロヒプノール
  • ベンザリン
  • ネルボンなど

効果が持続するため、ぐっすりと眠れるという最大のメリットがあるものの、睡眠作用が翌日にも残ってしまい、「起きるのがつらい」、「日中、眠気に襲われる」などのデメリットがあります。

飲んでみて、翌日に問題のある方は、医療機関にその旨を伝え、適切な処方薬に替えてもらうようにしましょう。

長時間型はドラール、ダメルート、ベノジール、ソメリンなど【早期覚醒、熟眠障害タイプ向け】

寝たりないタイプ向け。効果は9~10時間程度

長時間型の睡眠薬は、服用してから効果が現れるまで3~5時間程度かかります。しかし、効果は24時間以上のため、「朝までぐっすりと眠れない」、「夜明け前に目が覚めてしまう」といった「早朝覚醒」をはじめ、十分に眠っているのに寝たりない気がする「熟眠障害」の方に処方されます。

「早朝覚醒」や「熟眠障害」とは

早朝覚醒では、想定していた起床時間よりもかなり早く目が覚めてしまい、その後、眠るのが難しいという症状が現れます。早朝覚醒も、年齢を重ねるにつれて深い眠りが取れなくなる傾向がありますが、主要な原因は24時間のリズムがずれてしまったことによります。

熟眠障害も同じように、加齢や生活のリズムの乱れにより、眠りが浅くなり、深い睡眠が実現できない症状です。

長時間型の睡眠薬

  • ドラール
  • ダメルート
  • ベノジール
  • ソメリンなど

いずれも睡眠効果がかなり持続するため、朝までぐっすりと眠れるというメリットがあるものの、睡眠作用が翌日にも残り、日中の生活に支障をきたす可能性があります。

睡眠効果が長いので、仕事に差し支える人は、医療機関に相談して、適切な処方薬に替えてもらうことをオススメします。

睡眠薬を服用する前に、副作用のことを知っておこう

使用上の注意を守らないと、離脱症状や反跳性不眠になる可能性も

「睡眠薬を飲んだのに効かない…」と用量を勝手に増やすなど自己判断で勝手に調整するのは絶対にやめましょう。必ず使用上の注意を守り、「合わない」と感じたら、すぐに医療機関へ相談してください。

睡眠薬には依存性があるため、なかなかやめることができず、また急にやめると、離脱症状反跳性不眠が起こることがあり、服用前よりも眠れなくなったり、不安に襲われたりすることがあります。

悩みを抱えず、すぐに医療機関へ

「薬を飲んでから記憶障害が出るようになった」、「不安や緊張が高まったように感じる」、「睡眠薬が効きすぎて、翌日の仕事に支障をきたした」など、睡眠薬を服用することで悩みがある場合、抱え込まずにすぐに医療機関へ相談しましょう。あなたに合わない処方箋かもしれません。

【まとめ】

病院で処方される睡眠薬ですが、不眠のタイプによって選ぶことが分かりました。上記では一般的と言われる16種類の睡眠薬(処方薬)を挙げましたが、この他にもたくさんあります。「体に合わない」あるいは「まったく効かない」といった効き目の違いは人それぞれあるはずです。自分に合った睡眠薬に出会って、快眠への足掛かりにしたいものですよね

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