便秘の原因|どんな食べ物や飲み物を摂ると便秘になりやすいの?

便秘になりやすい、なりにくいに関しては、体質的な違いはもちろんあるでしょうが、普段から口にする食生活の存在は見逃せませんよね。ここでは、「どんな食べ物や飲み物を摂ると便秘になりやすいの?」を中心に、便秘の原因と密接な食生活についてご紹介します。

肉、乳、卵はほどほどに。朝のコーヒーも要注意!?

動物性タンパク質の取り過ぎは…便秘になる!?

たんぱく質は筋肉や骨を作る重要な成分。私たちが生きていく上で、摂るべき大切な栄養素のひとつです。

しかし、たんぱく質の中でも、とくに動物性たんぱく質を摂り過ぎると、胃で十分に消化されず、腸で悪玉菌のエサとなることも。悪玉菌とは腸内にある細菌の一種で、有毒物質などを発生させ、善玉菌の働きを抑えてしまいます。

つまり、動物性タンパク質の取り過ぎが腸内環境を悪化させ、便秘を招くということです。便秘によってオナラのニオイがきつくなることがあると思いますが、ニオイの元はタンパク質が腸内の悪玉菌によって生まれた結果と言えるでしょう。

ファストフードや居酒屋さんなどで外食が続くと、どうしても肉料理中心になりがちです。動物性たんぱく質は魚介類をはじめ動物由来の肉、乳、卵などがあります。動物性タンパク質は、食べてはいけないのではなく、食べ過ぎてはいけないことを踏まえて、ほどほどに摂りましょう。

コーヒーに含まれるタンニンってなに?

コレステロールを抑え、脂肪を分解して消化を助ける成分として知られるタンニン。鉄の吸収を阻害するとして、貧血の方や妊娠中の方などは控えるように言われることがありますが、決して体に悪い成分ではありません。

タンニンが含まれる食品には、たとえばコーヒー、緑茶、紅茶などの飲み物や、チョコレート、くるみ、ブルーベリーや柿などの食材があります。朝のコーヒーを楽しみにしている人は多いでしょうが、便秘が気になる場合は控えたほうがいいかもしれませんね。

タンニンも摂り過ぎると便秘になると言われています。というのも、タンニンには便を硬くする作用があるのです。

便秘のときは水分が必須。でも、糖分の入った水分は便秘を助長

便秘の原因のひとつに、水分不足がありますね。「朝起きたらコップ一杯の水を飲むとよい」と言われますが、これは理にかなったこと。しかし、便秘に水分が必要だからといって、ジュースを飲んでしまったら、便秘がますますひどくなる恐れがあります。糖分は便秘の大敵である悪玉菌の大好物だからです。

また、人工甘味料が含まれた飲料水がいろいろありますよね。「カロリーオフ」などと謳われ、ダイエットを心がけている人々に人気があります。便通がよくなったという書き込みもありますが、人工甘味料は、実は安全性について未確認の点が多く、糖尿病のリスクを高めるという報告も。便秘のトラブルとは別の意味で、あまりオススメできません。

麦茶を飲む人は便秘になりにくいという噂は本当?

暑い時にとりわけ飲みたくなる麦茶ですが、夏に飲むと便秘に効果的であることをご存知でしたか?

麦茶とは、大麦の成分を抽出して作る飲料。大麦には、食物繊維がバランスよく含まれるほか、ビタミンやミネラルも豊富なのです。大麦の収穫は初夏。したがって、夏になるとできたての旬の麦茶を飲むことができます。

ご存知のとおり、旬の食べ物はおいしいだけではなく、栄養価も非常に高く、ほかの時期よりもすぐれた効果を発揮するもの。夏の暑い時期は、便秘解消のためにも麦茶を飲むようにしましょう。

座りっぱなしが便秘の原因|生活スタイルが硬便を呼ぶ!?

座りっぱなし、立ちっぱなしの仕事が便秘を招く

便秘になりやすい職業はズバリ、運転手、受付嬢、デスクワーク、接客、医師、警備、工場などのラインなど。これらの職業は、座りっぱなし、立ちっぱなし=運動不足という特徴がありますね。運動をしないと、腸の蠕動運動を鈍らせ、便秘を招いてしまいます。

また、看護士、介護士、経営者、キャビンアテンダントなど、ストレスの多い仕事も便秘に悩まされることがあるという調査結果もあります。ストレスが多いと、いわゆるドカ食いしてしまいますよね。食べることでストレスを解消してしまうわけです。でもこうなると最悪。食べ過ぎると消化不良が起こり、便通が悪くなってしまいます。

以上のことから、日常生活における運動不足とストレスは便秘を呼ぶと言えそうですね。

ミニスカートにアイスクリームは夏の定番も…

日ごろの服装からも、便秘になりやすい人を判定することができます。

ミニスカートをはじめ、体の露出度の高い服装は体を冷やすという大きな欠点があります。体が冷えると血行が悪くなり、基礎代謝が悪くなります。当然、胃腸の働きも鈍くなり、腸の蠕動運動は促進されません。

同じように、冷たい飲み物やアイスクリームはもちろんですが、トマト、レタス、キュウリといった食べ物も身体を冷やします。東洋医学で「体を冷やす食材」という考え方がありますね。こういったものは、上手に摂り入れないと、気づかないところで体が冷え、便秘を促すことになることもあるのです。

身体を冷やしやすい食べ物

  • 野菜 トマト、レタス、キュウリ、キャベツなど
  • 果物 スイカ、梨、柿、バナナ、オレンジなど
  • 魚介 あさり、しじみ、タコなど
  • 豆・穀類等 豆腐、そばなど

タバコや薬の服用はやっぱり便秘の敵

「タバコを吸うと便通がよくなる」と感じている喫煙者は多いでしょう。実際、ニコチンには、腸の蠕動運動を活性化させる作用があります。しかし、これは一時的なもので、ニコチンは腸内の悪玉菌のエサとなるだけではなく、自律神経をおかしくする働きがあります。つまり、長期的には便秘を生み出す要因となっているのです。

また、風邪薬や鎮痛剤などさまざまな飲み薬がありますが、副作用で多く見られるのが便秘です。「気分転換にタバコ」、「気になる症状が出たら薬を服用」といった生活スタイルが確立されている人は、改善しないと便秘から抜け出せないかもしれませんね。

【まとめ】

便秘の原因となる食べ物や飲み物について調べましたが、皆さんは、どう感じましたか? 筆者は「朝のコーヒー」が習慣化していますが、コーヒーに含まれるタンニンという成分がお通じを硬くするとは驚きでした。朝一のコーヒーはむしろ便を促がしていると思っていたので(-_-;)

また、私たちの体を作ってくれるたんぱく質ですが、摂取する際の分量に気を付けないといけません。「摂りすぎ」はお通じに悪影響であることが分かりました。一方、麦茶などの水分は便秘に効果的。とくに夏の飲料水としてはより効果を発揮してくれるでしょう。

ますは少しずつ食生活を改善しながら、便秘解消に一歩を踏み出してみるといいかもしれません。

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