清宮さんも実践! ゴールデンエイジに運動や勉強の能力が伸びる真相

子どもの成長の中で、著しく運動神経が発達する時期をゴールデンエイジと言います。もちろん運動だけではなく勉強や楽器の習得などにも当てはまり、「将来を決める」といっても過言ではないとても貴重な期間です。あの高校野球の本塁打記録をマークした清宮幸太郎さんも小学校時代は野球だけではなく様々なスポーツにチャレンジ。ご両親がゴールデンエイジの重要度を理解されてマネジメントしてあげたのでしょう。

ゴールデンエイジとは具体的に何歳から何歳までを指し、またどのような過ごし方をすればいいかご存知でしょうか。ここではゴールデンエイジに運動や勉強の能力がグッと伸びる真相についてご紹介します。



ゴールデンエイジに運動や勉強の能力がグッと伸びる真相とは!?

神経系が発達するゴールデンエイジ。そもそも何歳の時期を指すの?

子供の成長には、年齢別に特徴があります。

  • プレゴールデンエイジ(3~8歳)
  • ゴールデンエイジ(9~11歳)
  • ポストゴールデンエイジ(12~14歳)

プレゴールデンエイジ

プレゴールデンエイジは3~8歳までを指します。神経系が8割程度は形成され、急激な成長を遂げる時期。運動神経の基礎ができる期間ですので、特定のスポーツに限定するのではなく、さまざまな運動をさせることが大切です。様々な遊びや運動を通して、基本的な運動動作を身に付けることができます。何かを教え込もうとするのではなく、子どもが興味を示したことをどんどんチャレンジさせたいものです。

様々な運動をさせる。教え込むのではなく子供が興味を示したものを幅広くトライさせたい

ゴールデンエイジ

ゴールデンエイジは9~11歳までを指します。神経系が100%近くまで発達する急成長の時期。いろいろなテクニックを即座に理解し、習得できる期間ですので、できれば“正しい技術”をこの時に学ばせたいもの。このゴールデンエイジに覚えた技術は、大人になってもずっと身に付いていると言われています。たとえば、自転車の乗り方や泳ぎ方など、大人になっても忘れないのはこの時期に技術を習得したことが大きいでしょう。本人が望むなら様々なことにチャレンジさせましょう。

いろいろなテクニックを習得できる時期。できれば正しい技術を学ばせたい

ポストゴールデンエイジ

ポストゴールデンエイジは12~14歳の時期を指します。体格の大きな変化が見られる期間ですが、すでに神経系のほとんどが形成されているので、運動技術の急激な成長は感じにくいと言われています。新たな技術の習得には向いておらず、いま持っているテクニックの質を高めることが大切です。また、骨格や筋力が急激な発達を見せますので、パワーやスピードが備わってくる時期でもあります。

テクニックの質を高める時期。パワーやスピードが備わってくる

ゴールデンエイジに運動や勉強の能力がグッと伸びる真相とは!?

前述していますが、ゴールデンエイジは神経系(知覚、運動、分泌といった身体の機能を統制する働き)が100%近くに到達する急成長の時期ですので、新しいことを即座に習得する能力がとても高いことで知られています。

この期間は、たとえば「泳ぎが速い人」や「足が速い人」の動作を見た時に、頭で理解するのではなく、見たままをそのまま吸収できる特殊な期間。ゆえに、運動や勉強をさせると、想像以上の成長を感じることができるのです。ゆえに、“成功体験”を植え付ける意味においてもいろいろなことにチャレンジさせて、楽しさや喜びを感じさせたいものです。




小学校時代はラグビー、相撲、水泳、テニス、スキーなども経験

皆さんは清宮幸太郎さんという名前をご存知でしょうか。早稲田実業高の元野球部の選手で、高校野球史上で最多となる107本塁打を放ったスラッガーです。テレビや新聞で大きく報道されましたよね。

専門誌によれば、彼のご両親は幸太郎さんに「ゴールデンエイジにいろいろな事に触れさせたい」と10歳までに様々なスポーツを経験させたそうです。小学校時代は野球のほか、ラグビー、相撲、水泳、テニス、スキーなど。ゴールデンエイジが大切であることを理解していたので、ご両親はあえて中学受験ではなく小学受験にしたそうです。彼の成長ぶりを見ると、やはり親御さんのマネジメント能力が重要であることが伺えますよね。

ゴールデンエイジにひとつに絞らないほうがいい理由とは!?

子供の成長にとって重要なゴールデンエイジですが、「ひとつのスポーツに集中したらダメなのか」気になりますよね。

ゴールデンエイジの急成長は、プレゴールデンエイジが重要だと言われています。プレゴールデンエイジの期間に様々な動きを経験して神経回路を構築することが、その後の成長を左右します。子どもがやりたがるいろいろな運動を精一杯やらせることで運動神経は自然に発達します。基礎的な能力が育たないうちに特定のスポーツにしぼってしまうと、総合的な運動能力が身に付かず、成長の妨げになる場合があります。

また、この時期の子どもは集中力が長続きしません。つまり、ひとつに絞って集中的にやらせるよりは、いろいろな分野を経験させることで、飽きずに体を動かす楽しさを感じさせることができます。スポーツにとらわれず、鬼ごっこや遊具を使った遊びでも十分です。遊びの中の動きの一つ一つが、貴重な財産になります。

とはいえ、子供が何を望んでいるかが大切ですので、「僕はサッカー一本で頑張りたい!」と宣言しているのに、サッカーの時間を削って他のスポーツをやらせるのは酷ですよね。子供の意志を尊重したゴールデンエイジを送らせてあげましょう。

  • プレゴールデンエイジ→いろいろな運動
  • ゴールデンエイジ→いろいろな運動(本人が希望すればひとつに絞る)
  • ポストゴールデンエイジ→ひとつに絞る

ゴールデンエイジを過ぎたら、成長の伸びは期待できないの?

ゴールデンエイジを過ぎると、骨格や筋力が急激に発達し、パワーやスピードが備わってきます。また、身体の急激な発達によって、身体全体のバランスが悪くなり、動きがぎこちなくなることも。今まで可能だったテクニックが一時的にできなくなることもあるので、技術の上達に関しては時間が掛かるかもしれません。この時期は新しい技術を習得よりも、今まで身につけた技術をより強く発揮できるよう意識することで、新たな成長が期待できます。

ゴールデンエイジに能力がグッと上がる【まとめ】

  • プレゴールデンエイジ(3~8歳)
  • ゴールデンエイジ(9~11歳)
  • ポストゴールデンエイジ(12~14歳)

それぞれの特徴を把握しておくことが大切です。各時期に適した運動や遊びをさせることで、大きく成長することが期待できます。この大切な時期に、子どもたちにどのような環境を用意するのかは親御さん次第。ゴールデンエイジの期間は一生に一度しかありません。貴重な時期であることを理解して、子供が最大限成長できるようサポートしてあげたいものです。



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