インフルエンザ潜伏期間にうつる可能性|最も感染しやすいのはいつ?

ウイルスが体内に入り、症状が出るまでの期間を「潜伏期間」と言います。この潜伏期間に、インフルエンザウイルスを他人にうつす可能性はあるのか。はたまた他人からうつされる可能性はあるのか、気になりますよね。

大人に比べて免疫力が低い子供やお年寄りがいる家庭では、なおさら気になるでしょう。

うっかり症状が悪化すると重篤な危険性を伴うインフルエンザ。正しい知識を持って予防、対処をしたいものです。ここではインフルエンザの潜伏期間やその時期にうつる可能性などについてご紹介します。

インフルエンザの潜伏期間はいかほど? うつる可能性はあるの?

体内に入ってどれくらいで症状が現れる?

そもそも、インフルエンザウイルスは体内に入ってどれくらいで症状が現れるかご存知でしょうか。

インフルエンザウイルスの潜伏期間は1日~2日程度と考えられています。他のウイルス性の感染症は潜伏期間が1週間から10日程度と言われていますので、インフルエンザウイルスの潜伏期間はとても短いことが分かります。

急速に増えるインフルエンザウイルス

体内に1つのインフルエンザウイルスが侵入すると、8時間後には約100個に増え、24時間後には約100万個にまで増殖します。そして体内のウイルスが約100万個を超えると、高熱や関節痛といったインフルエンザ特有の症状が現れるのです。

インフルエンザウイルスの潜伏期間が他のウイルスよりも圧倒的に短い理由は、このウイルスの増殖スピードにあります。他のウイルスと比較し圧倒的に増殖スピ―ドが早いのです。

侮るなかれ! 潜伏期間にうつる可能性

この短い潜伏期間の間に、ウイルスが他人にうつるのか気になりますよね。

結論から言えば、インフルエンザウイルスは症状が出ない潜伏期間でも感染しますが、感染力が最も高いのは、ウイルスの活発がいちばん激しい時。つまり「症状が酷くなった時」です。発症して24時間~72時間が一番感染しやすいと考えられています。

潜伏期間は症状が全くないため、インフルエンザウイルスが体内に入ったことに気づかず他人に広めてしまう危険性も。ゆえに、潜伏期間を侮ってはいけません。また、それとは裏腹にウイルスが100万個程度まで増殖しないとインフルエンザに感染したか分からないのも、感染を広げてしまう大きな要因と言われています。

感染経路|インフルエンザはどのようにしてうつるの?

インフルエンザは体内にウイルスが入ることで感染します。感染経路はおもに3つです。

飛沫感染

感染した人が咳やくしゃみをすることによってインフルエンザウイルスを排泄します。ウイルスを含む飛沫が飛び、これを鼻や口から吸い込むことで体内に入ります。1回の咳で約10万個のウイルスが2mも飛び、くしゃみでは約200万個のウイルスが3メートルも飛ぶと言われています。

接触感染

インフルエンザウイルスがついている手で、口や鼻、目に触れることにより、体内にウイルスが入ります。感染した人が触れたドアノブなどを触ることによっても、手にウイルスが付着します。

空気感染

空気中に浮遊するウイルスが風で運ばれて、皮膚に付着したり呼吸により吸い込まれたりすることでウイルスが体内に入ります。つまり、感染者と同じ空間に長時間いると感染しやすくなります。

つまり、インフルエンザの流行時期は、どのような状況でもうつりやすいということ。手洗い、うがいをまめに行うことで予防したいものです。

自分がインフルエンザにかかったらやるべきこと

潜伏期間でもうつしてしまう可能性はあるので、「インフルエンザかも」という疑いでもマスクはするべき

  1. マスクの着用
  2. こまめに手洗いをする
  3. 人ごみを避け、外出を控える

咳やくしゃみが出なくてもマスクを着用しましょう。鼻と口をしっかり覆い、ウイルスがなるべく外にでないようにします。また、咳やくしゃみは数メートルは飛ぶので、周りの人からできるだけ離れることも重要です。

咳やくしゃみをおさえた手には大量のウイルスが付着します。その手でドアノブなどに触れると感染を広げる原因となります。こまめな手洗いを心がけ、ウイルスを付着させないよう意識しましょう。

インフルエンザウイルスが体内にいるとき、人ごみの中へいくと感染が広がります。家族がインフルエンザに感染し、「自分も感染しているかも」と感じる場合も外出はできるだけ控えましょう

これらの対策は症状があるときだけでなく、潜伏期間にも注意するべきです。

他人からインフルエンザをうつされないようやるべきこと

家庭内ではマメな除菌が奏功するはず。ドアノブ、便座、冷蔵庫の取っ手部分などは要除菌ポイント。マスクもできるだけ付けておきたい

  1. マスクを着用する
  2. アルコール消毒
  3. 加湿器で乾燥を防ぐ

インフルエンザウイルスの感染経路は飛沫が最多と言われています。そのため感染した人だけではなく、感染者のまわりの人もマスクを着用することが大切です。インフルエンザが流行している期間はマスクを着用しておくことがおすすめ。

インフルエンザウイルスはアルコールに弱いことで知られています。よって、感染者が触れたものをアルコールで消毒すると感染しにくくなるのは当然のこと。

インフルエンザが流行る冬は暖房をつけることが多く、空気が乾燥します。乾燥した環境ではインフルエンザウイルスの動きが活発になるので、加湿器などで湿度を保つことが重要です。

インフルエンザの潜伏期間に関する【まとめ】

インフルエンザ対策は当たり前のことが多いですが、なかなかできておらず大流行してしまうのが現状です。インフルエンザが流行っている時期は誰にでもインフルエンザウイルスが体内に入る危険性があります。症状がなくても、インフルエンザウイルスが体内にいる場合があるので、「うつされず」そして「うつさない」といった対策を心掛けましょう。

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