二日酔い頭痛の治し方でコーヒーが効果的な理由&最適な頭痛薬は?

暑い夏は冷たいビールが進みますよね。もちろん冬場でも美味しい食事に楽しい会話でついつい飲み過ぎてしまい、翌朝はすっかり二日酔いで頭がガンガン、ズキンズキン……そんな人は少ないでしょう。二日酔いの頭痛って本当に辛いですよね。横になろうが座ろうが、どんな態勢でも痛みますから、休みならまだしも仕事だったら本当に大変です。

皆さんは、二日酔いで頭痛になったらどんな対処をしていますか?

ロキソニンやバファリンといった頭痛薬に頼る人もいるでしょうが、「できれば薬には頼りたくない」というのが本音ではないでしょうか。ここでは二日酔いの頭痛にうってつけと言われているコーヒーの効果や効能についてご紹介します。もちろん二日酔いの頭痛におすすめの頭痛薬についても!

二日酔い(頭痛)の治し方でコーヒーが推奨される理由とは!?

頭痛のタイプを理解することが大事! あなたはどのタイプ?

二日酔いの頭痛の原理ですが大きく分けて3つあります。

まず、自分がどの頭痛に当てはまるか理解することが重要です。

  1. アルコールで血管が拡張することによる頭痛
  2. アセドアルデヒドが体内に多く残ることによる頭痛
  3. 脱水症状(アルコールの利尿作用)による頭痛

1と2の頭痛であればコーヒーが効果的に作用すると言えます。(どのタイプの頭痛かどうかは、「酒量」、「アルコール以外の水分量」、「飲み終わってからの経過時間」、「頭痛になりやすいタイプか」など複合的に考えましょう

ビールや焼酎をはじめとするアルコール飲料には脳の血管を拡張する作用がありますが、コーヒーに含まれるカフェインには血管の膨張を収縮して鎮めてくれる働きがあります。この作用は二日酔いの頭痛解消に非常に有効な方法だと、専門医も認めているほどです。

また、体内でアルコールを分解する過程で、毒性を持つアセトアルデヒドが生成され、これも二日酔いの症状を引き起こす要因といわれています。コーヒーに含まれるカフェインには肝臓の機能を活発化させてアセトアルデヒドの分解を早める作用があるのです。

血管収縮作用とアセトアルデヒドの分解を早める作用。コーヒーが持つこの2つの作用が、二日酔いの症状の解消に役立つというわけです。

3の頭痛に当てはまる場合は、コーヒーでは逆効果になることもあるので注意が必要です。カフェインは利尿作用を高めるので頭痛を悪化させる可能性があります。脱水症状からくる頭痛の場合は、電解質が含まれるスポーツドリンクがおすすめです。(詳細は下記を参照ください)

ブラックコーヒーとカフェオレはどっちが効果的?

普段はコーヒーをブラックで飲むという人もいるでしょう。しかし、二日酔いのときは胃腸が弱っていることが多いので、できれば砂糖やミルクを入れて飲むことをおすすめします。

適度に糖分を摂取することでエネルギーの補給や疲労回復につながりますし、ミルク(牛乳)にはコーヒーと同様の血管収縮作用があります。二日酔い解消のためにコーヒーを飲む場合は、できるだけブラックのままではなく砂糖やミルクを入れてカフェオレにして飲むのがよいでしょう。

何杯くらい飲めばいいの? 飲み過ぎると逆効果!?

二日酔い解消への効果が期待できるコーヒーですが、飲めば飲むほど体に良いというものではありません。

コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があります。なかには「カフェインの利尿作用によってアルコールに含まれる毒性物質(アセトアルデヒド)が排出できる」と考えている人がいるようですが、それは間違いです。

二日酔いの不快症状の中には、この利尿作用により、体が脱水状態に陥ることで引き起こされるものもあります。お酒の飲み過ぎで脱水状態になっているときにカフェインを大量に摂取すると、利尿作用によって、体内の水分量がさらに減少してしまう可能性があるのです。コーヒーを大量に飲むのであれば、水を飲むほうがまだましだといえるでしょう。

また、胃腸が弱っているときに大量のコーヒーを飲むと、その刺激でさらに胃腸はダメージを受けてしまいます。とくに空腹時は注意しましょう。

二日酔い(頭痛)のときに効果的な食べ物は?

コーヒーが二日酔いの頭痛(一部を除いて)に効果的であることは前述した通りですが、食べ物でもコーヒーと同じように二日酔いの症状を和らげる食べ物があります。

はちみつ、梅干し、しじみなどが効果的

  • はちみつ/はちみつの中に含まれている果糖が、アセトアルデヒドを分解する手助けをしてくれます。お酒を飲んで帰宅したあと、寝る前に食べると翌朝スッキリします。
  • 梅干し/梅干しには、お酒を飲んで酸性になった体をアルカリ性に変えてくれる働きがあります。
  • しじみ/しじみには、オルニチンというアンモニアを分解する成分が含まれており、疲れの元を取り除いてくれます。また、エネルギーを作り出すミトコンドリアの働きを助ける効果もあります。お味噌汁にしじみを入れて食べるといいでしょう。
  • 柿/柿にはアルコールの分解を早める効果があるといわれています。
  • アロエ/アロエの主成分であるアロエチンには解毒・消毒作用があるため、アセトアルデヒドの分解を早めてくれます。アロエヨーグルトなどを食べるとよいでしょう。
  • 大根/大根にはスルフォラファンという解毒作用のある成分が含まれており、効果的にアセトアルデヒドを分解してくれます。ブロッコリーやカリフラワーも同様です。
  • トマト/トマトに含まれているリコピンがアセトアルデヒドの働きを抑え、リンゴ酸やクエン酸が胃の働きを活発にしてくれます。
  • 納豆/納豆には肝臓を保護する良質なタンパク質や、肝細胞の新陳代謝を促進してくれるミネラルなどが豊富に含まれています。この効果はあまり知られていませんが、期待できます。

ロキソニンやバファリンなどの頭痛薬を使ってもいいの?

食べ物や飲み物で二日酔いの頭痛が和らぐことは分かりましたが、「出勤前に食事をする時間がない」、「すぐに頭痛を解消したい」という人も多いはず。そんなときに頼りたいのが頭痛薬です。

ドラッグストアには様々な種類の頭痛薬が並んでいますよね。「二日酔いの頭痛」を和らげるにはどの頭痛薬が適しているか。代表的な薬を見て行きましょう。

有名な頭痛薬

  • バファリンプラスS
  • ロキソニンS
  • イブクイック頭痛薬
  • ナロンエース

これら4種類の頭痛薬を、「二日酔いの症状を緩和する効果」の観点から見てみますとこんな分類ができます。

無水カフェインを含むもの(血管収縮作用があるもの)

バファリンプラスS、イブクイック頭痛薬、ナロンエース

乾燥水酸化アルミニウムゲル(胃粘膜の保護)

バファリンプラスS

酸化マグネシウム(胃酸を中和し、胸やけなどの症状を改善)

イブクイック頭痛薬

血管収縮作用のある成分と、胃粘膜保護成分の両方が含まれているのはバファリンプラスSだけです。とはいえ、当然のことですが、炎症を抑え、痛みを和らげる成分は4種すべてに含まれています。また、ロキソニンSだけ上記の3成分がいずれも含まれていませんが、即効性が最も高いのはロキソニンSだといわれています。疲れた胃を守ってくれる“やさしい効果”よりも、「とにかく早く痛みを取り除きたい!」ときにはロキソニンSを選ぶといいかもしれません。

いずれにしても、体質や体調に合わせて薬を選ぶのがベストと言えるでしょう。

お風呂に入ってスッキリさせる方法は?

二日酔いで頭痛がするときは、「お風呂に入ってスッキリしたい」と思うかもしれませんが……頭痛の解消にはつながるとは言えません。

先ほども説明しましたが、お酒をたくさん飲んだあとは、アルコールの利尿作用によって体が脱水状態になっていることがあります。そんな状態でお風呂に入ると、発汗によって脱水状態に拍車をかけてしまい、かえって症状を悪化させることも! どうしてもお風呂に入りたいという場合は入浴前にしっかり水分を補給して、できるだけぬるめのお湯(38度程度)つかるのが良いでしょう。言うまでもなく、飲酒直後の入浴は避けたほうが無難です。

ツボ押しで頭痛が解消できる!?

ツボ押しには、血流を整え、体調を回復させる効果があるといわれています。

二日酔いによる頭痛も、ツボを押すことで痛みをやわらげることができるそうです。

また、肝機能を高める効果があるツボもあるそうなので、お酒好きの人や、たびたび二日酔いに悩まされているような人は、いちど整骨院や鍼灸院の先生に相談してみるのもいいかもしれません。

ちなみにツボの名前は「期門(きもん)」。場所は乳首(乳頭)から真下に向かって肋骨と交差するところです。左では右側が効果的だそう。無理のない程度に試してみましょう。

出展元:健康マトリックス (http://kenko.it-lab.com/tsubo.php/120/)

二日酔い頭痛の治し方でコーヒーが効果的な理由&最適な頭痛薬は? まとめ

日本人の過半数は「お酒に弱い体質」と言われています。楽しいとついつい飲み過ぎてしまいますが、やっぱりお酒は二日酔いにならない程度に飲みたいもの(←自戒をこめてw)。二日酔いで頭痛になってしまったら、まずは「どんなタイプの頭痛か」を判断したうえで、コーヒーやスポーツドリンク、はたまた頭痛薬やツボ押しなどを試みるのが得策でしょう。

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