コロコロウンチの原因はうつ病のせい? 便秘改善を促すストレス対策

精神的なことが原因で普段通りの生活を送れなくなる「うつ病」ですが、「便秘」と深い関わりがあるのはご存知でしょうか? 心の病に掛かっている人で「便秘」あるいは「便秘がち」というケースは多いと言われています。

そこで、気になるのが「うつ病の人はなぜ便秘になるの?」ではないでしょうか。

ここではうつ病の人が便秘になる原因はもちろんのこと、うつ病の人が便秘改善を促す対策についてもご紹介します。

コロコロウンチの原因はうつ病のせい? 便秘改善を促す対策とは!

うつ病は「出口のないトンネル」と言われるほど、先が見えない心の病です。そんな状況に、さらに便秘の症状が加わるわけですから、身心に掛かるストレスはより大きなものになりますよね。

「うつ病の人が便秘になりやすい理由」ですが、大きく分けて4つあると言われています。

  1. うつ病治療薬(抗うつ剤)の副作用
  2. セロトニン(神経伝達物質)の不足
  3. 乱れた食生活
  4. 運動不足

うつ病になると、上記4つの症状あるいは生活スタイルになるのは自然なこと。ゆえに、深く悩む必要はありませんが、ストレスをひとつでも解消できれば楽になりますよね。

下記では、それぞれの原因を掘り下げつつ、解消法も記しましたので、参考になれば幸いです。

1|うつ病治療薬(抗うつ剤)の副作用による便秘

うつ病になると症状を改善させるために、多くの場合で抗うつ剤が処方されます。

抗うつ剤は数ある向精神薬のなかのひとつ。ほかには不眠症、パニック障害、不安障害など様々な心の病に応じた薬の種類がありますが、その多くが副作用に便秘を挙げています。

その便秘の原因になっているのが抗コリン作用です。抗コリン作用が見られる薬剤は抗うつ剤だけではなく、一般的な風邪薬や鼻炎薬にもあります。たとえば、花粉症などのアレルギー剤を服用して、「口が渇く、唾液が出にくくなる、便秘になる」といった副作用を感じたことがありませんか? まさにこれが抗コリン系の副作用のひとつです。

便秘の副作用が少ない薬を選ぶには?

抗うつ剤には三環系、四環系、トリアゾロピリジン系など、本当に多様なお薬がありますが、すべて「便秘になりやすい」わけではありません。処方してもらう時に、「便秘の副作用が少ない薬」を担当の医師に相談されるのがベストでしょう。

書籍やネットで薬の情報を調べることは可能ですが、薬の世界も日進月歩。何より、症状の重さや状態によって処方される薬は全く違います。専門医の判断にゆだねるのが安心ですので、「便秘」あるいは「便秘ぎみ」であることを伝えて処方してもらいましょう。

2|セロトニン(神経伝達物質)の不足による便秘

セロトニンは精神的なバランスを整える脳内物質として知られています。ノルアドレナリン、ドーパミンと並んで「三大神経伝達物質」として有名で、実は体内のセロトニンの90%が腸で分泌されています。

脳内のセロトニンが減少すると精神状態が不安定になります。まさにうつ病の症状のひとつと言えますが、同時に腸内のセロトニンも減少するので便秘を招きやすくなるのです。

セロトニンを増やすには?

脳内のセロトニンを増やすには、トリプトファンやビタミンB6の摂取が効果的です。トリプトファンは必須アミノ酸ですので、バナナ、牛乳、アーモンド、チーズ、納豆などに多く含まれています。牛、豚、鳥肉にも含有されていますので、お肉も積極的に摂りましょう。

ビタミンB6はとうがらし、にんにく、ピスタチオに高含有で、レバー、まぐろ、カツオなどにも豊富です。

調味料ではオリーブオイルがおすすめ。なかでもエクストラバージンオイルは、抗酸化作用が高く、腸内で活性酸素から受けるストレスを軽減してくれるかもしれません。

3|乱れた食生活により便秘を招く

精神的に不安定になると、食欲も出なくなります。

一般的には「食べる元気が湧かない」、「なにを食べても味がしない」、「食べ物が喉を通らない」といった具合に食欲が減るわけですが、その一方で食欲が出る人がいるのも実状です。精神的なストレスを抱えることで、脳からケーキやスナック菓子といった「甘い物」やお米やパンなどの「炭水化物」を食べるような指令が出るそう。

偏った食生活が続き、便秘に効果的な食物繊維を摂らない生活が続けば、腸内環境の悪化は目に見えていますよね。

便秘を改善するには?

食物繊維には水溶性と不溶性の2つがあるので、バランスよく摂りたいもの。また食物繊維の代表と言える5つの食材(プルーン、リンゴ、バナナ、オリーブオイル、乳製品)を積極的に摂りましょう。

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2017.09.09

4|運動不足による便秘

精神的な不調が続けば、食欲はもちろんですが、運動する意欲も減少します。自宅で安静する毎日になって外出できなくなりますし、自然と運動不足に陥ります。

運動不足になれば筋力は低下し、血行も悪くなって、自律神経の乱れが起きます。特に便秘に関しては、筋力の低下が非常に大きく、排便時に使う腹筋が弱まることで便を圧し出す力がなくなります。腸の蠕動運動も弱まりますので、快便からは遠ざかるでしょう。

運動不足を解消するには?

筋力は1~2日で付きませんので、長期間に渡って持続できる運動を選びましょう。「有酸素運動がうつ病改善に効果的」という研究結果が出ています。有酸素運動とは、規則的でわりと軽めな運動のこと。

たとえば、ウォーキング、ランニング、スイミング、エアロビクス、サイクリングなどがそれに当たります。加えて、太陽の光はセロトニン物質を増加させますので、なるべく「屋外での有酸素運動」がベストと言えます。

【まとめ】

うつ病になると、抗うつ剤は欠かせませんよね。また、セロトニンが減少するのも、食生活が乱れてしまうのも、そして運動不足になってしまうのも自然な現象と言えます。うつ病になったら便秘は覚悟しなければなりませんが、できれば少しずつでもコロコロウンチ(便秘)を解消したいもの。できる限りの手段を講じて、身心の負担を少しでも減らしたいものです。

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