お盆のお供えで果物のおすすめは? 「丸い果物」を選ぶ理由とは!?

もうすぐやってくるお盆の季節。家族全員でのお墓参りや迎え火など、誰しも一度は参加したことがあるのではないでしょうか。でも大人になると、子供の頃のように「ただ行事に参加する」というわけにはいきませんよね。家同士の関係を崩さないためにも、ご先祖様を供養するお盆で常識外れの行動はしたくないものです。

そんなお盆のマナーのひとつですが、お供えで重宝される果物はなにがおすすめかご存知でしょうか。このページでは「丸い果物」が喜ばれる秘密など、意外と知られていないお盆におけるお供え物のマナーをご紹介します。

お盆のお供えで果物のおすすめは? 「丸い果物」を選ぶ理由とは!?

おすすめの果物|なぜスイカやメロンを選ばれるの?

仏壇周りに果物がお供えしてあるだけで一気にお部屋が華やぎますが、果物を持参する立場からすれば、どんなフルーツを持っていけば喜ばれるか悩みますよね?

いちばんおすすめなのが「故人の好物」です。分からない場合はあらかじめ親族に訊いても差し支えはありませんが、なかなか連絡を取り合うのは難しいもの。お互いに仕事をしていると、相手のことを気遣って連絡しにくいですよね。

そんな時は「丸い果物」を選びましょう。古来から日本人には、「丸いもの=円=縁」という考え方がありますので、お供え物には丸い果物が良いとされています。まん丸のスイカは、季節的にもお盆のお供えにピッタリ。同じく夏の定番と言えるメロン、モモ、ナシなども人気が高いです。

お盆の季節になると、多くの青果店には贈答用の果物が並ぶものです。丸い果物を何種類かみつくろってもらうこともできるはずなので相談してみましょう。

控えたほうがいい果物

逆に控えておいた方がいい果物は、バナナやイチゴ、ブドウなどです。これらはあまり日持ちがしないものなので、お供え物向きではありません。ただ故人がこれらを好んでいた場合や、相手の家族へ「早めに食べてくださいね」と気軽に言い合える仲なら大丈夫。バナナやイチゴの入ったフルーツの盛り合わせは喜ばれるでしょう。

人気のお菓子とお供えに不向きなお菓子

日持ちするお菓子はお供え物にピッタリですが、果物以上に種類が豊富で何を選んでいいか分からなくなってしまいます。

最近のトレンドは、個包装のクッキーやバウムクーヘンなどです。小袋は仏壇に供えやすいですし、お供えを下げた後、親族に持ち帰ってもらいやすいですよね。その他、豆菓子や水ようかんなど昔からあるお菓子は故人にも馴染みがあるでしょうし、甘いものが苦手な人でも食べられるのでお供え物にもピッタリです。

不向きなお菓子

果物と同様、すぐダメになってしまう練り切りなどの生菓子はお供え物として不向きなので注意しましょう。どうしても和菓子をお供えしたい場合は、乾燥させた干菓子の落雁(らくがん)やかりんとうなどがオススメです。

お年寄りに好まれる落雁。小さいお子さんにとってはクッキーやバウムクーヘンといった洋菓子が好まれる!?

お盆のお供え物の基本マナー

お盆という慣習は、地方や家庭ごとに独自のルールが付き物です。だからと言って、「知りませんでした」で全てが丸く収まるわけではありません。基本的なマナーはしっかり押さえ、今後も両家族がいい関係を維持していけるようにしたいですよね。

お供えの金額はいくらが妥当?

お盆のお供え物は、家庭や地域、宗教によって差があります。けれども共通しているのは、「ご先祖様を家庭にお迎えし、供養する」ということ。その家のご先祖様をおもてなしし、安心してあの世に帰っていただくという考え方はどこも同じです。

ではそんなご先祖様をおもてなしするためのお供え物は、どんなものを購入すればいいのでしょうか。一般的に売られているものの中では、前述したお菓子や果物、そしてお花が定番ですよね。金額は3,000円~5,000程度で問題ないでしょう。

一歩進んだ関係を築きたいなら、これも先に述べましたが「故人がどんなものを好きだったのか」を確認することです。宗教によってはお酒やコーヒーなどの嗜好品はタブーとされているところもありますが、故人が好きなものを避ける必要はありませんからね。

失敗しないお供えの仕方

お供え物を用意する際、そのままむき出しで渡すのは失礼にあたります。必ず、「のし」や「かけ紙」を付けるようにしましょう。お供え物を購入するとき、店の人に「かけ紙を付けて下さい」とお願いすればその地方に合ったものを付けてくれます。

自分でかけ紙を用意するとき、かけ紙に使う水引は一度きりという意味合いを持つ「結び切り」(上の写真)を使いましょう。水引の色は地域差がありますので、お店で聞くか相手の家に確認しておけば失敗がありません。

渡したお供え物を自分たちで仏壇にあげるよう言われた場合、箱のままお供えしてはいけません。もしお供え物が食べ物なら、どんなものをお供えしたかご先祖様が分かるよう、すぐに食べられる状態でお供えしましょう。果物なら皮を剥いてフォークなどを添える、お菓子なら箱から出して小袋を数個お皿に乗せてお供えしてください。

お供え物の下げ方はあるの? 賞味期限が切れたらどうする?

お仏壇にあげたお供えは、基本的には午前中のうちに下げなければなりません。そして下げたお供え物は、家族で食べるのが本来の作法です。

先ほどお供え物で「ご先祖様をおもてなしする」と言いましたが、それと同時に「ご先祖様と一緒にいただく」という意味合いも兼ねています。お供えした物を無駄にせず、ご先祖様と楽しむことも供養となるのです。またお盆のご挨拶にいらしたお客様へ、お供えした食べ物をお出ししても大丈夫です。

賞味期限の関係でどうしても食べきれない場合は、白い紙に包んで処分してください。白い紙に包むことはお浄めの意味があります。

お盆にはどんな果物やお菓子をお供えすればいいの?【まとめ】

お盆のお供え物を選ぶときは、果物なら縁起のいい丸いもの、お菓子なら後から親族みんなで分けやすいものがいいでしょう。日持ちしないものは避けるのが無難ですが、基本的には故人が好きだったものなら何でもOKです。

地域や家庭によって独自のルールが存在することも多いので、相手の家族に質問しても構いません。お互いの家を知ることで、お盆をきっかけによりよい関係が築けるかもしれません。良い意味で思い出に残るお盆にしたいものです。

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