そうめんが七夕の食べ物(行事食)として習慣になった理由とは!?

 

七夕と言えば「おりひめとひこぼし」の物語が頭に浮かぶ人も多いですよね? 晴れた夜空に天の川が見えたら二人は結ばれる――というお話ですが、実は雨が降っても二人は結ばれる――という説もあるそう。おりひめの嬉し涙によって、けがれが洗い流されるというものだそうです。

さて、古くは「子供の成長」と「夏の収穫」を祝う風習があったと言われる七夕ですが、あなたはこの七夕の日にそうめんを食べる習慣がありましたか? 「そんな習慣、知らなかった!」という人もきっといらっしゃるでしょうが、そもそもなぜ七夕にそうめんが食べられるようになったのか調べてみました。

そうめんが七夕の食べ物(行事食)として習慣になった理由とは!?

平安時代から七夕の行事食だった。習慣になった理由とは?

そもそも七夕が日本に定着したのは奈良時代(今から約1300年前)と言われていまして、その後の平安時代(今から約1100年前)には七夕の行事食として索餅(さくべい/そうめんの元となった食べ物)が定着したと言われています。

索餅のルーツは中国で、小麦粉料理が元だといわれています。古代中国の伝説によると「7月7日に死んだ皇帝の子が霊鬼神となって熱病を流行らせた。その子の好物だった索餅を供えてお祓いをするようになった」とあり、7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせるという考えが広まったそうです。

その索餅がのちにそうめんとなり、七夕の日に食べられるようになったのではないかと考えられています。そうめんが白く細い糸のようなものであることから、天の川やおりひめの織り糸に見立てられるようになったのも、その時代からだそう。

また、先にも触れましたが、日本の七夕は「子供の成長」を祝う風習があり、邪気をはらい、無病息災を願う意味から、暑さで食欲が減退しがちなこの時期にしっかり栄養をつけておこうと考え、七夕と「食」が結びついたようです。

中国の故事にならい、そして日本の文化を踏襲しながら「七夕=そうめん」という食文化が確立したと言えるでしょう。

七夕にそうめんを食べる時に実践したいオススメの盛付けは?

そうめんをただ食べるだけではちょっと物足りないですよね。七夕ならではのトッピングをしてみたい! そんな方におすすめの、そうめんの盛り付けをご紹介したいと思います。

天の川に見立てた盛り付け。ちらし寿司も七夕の行事食

夏野菜のオクラは輪切りにすると星の形になるのはご存知ですか。そうめんを天の川に見立てて盛付けし、オクラ、ハム、卵焼きなどを星の形に型抜きして飾りつけすると七夕らしく華やぐでしょう。

他にも、色付きそうめんを使ってカラフルにしてみるのもおすすめです。

七夕の笹に飾る5色の短冊は、中国伝来の陰陽五行説に由来する魔除けの意味があるといわれ、「白・黒・青・赤・黄」の5色のそうめんを食べていた時代もあったそうです。

そうめんだけでは足りないと感じたら、ちらし寿司を作ってみるのもいいでしょう。こちらも七夕の行事食として人気で、トッピングする具材を星形にしたり、カラフルな盛り付けをすると子供さんに喜ばれます。

保育園や小学校によっては、七夕限定メニューとして、ちらし寿司や星形のゼリーが給食に出されるところもあるそうです。

七夕の行事食には無病息災を願う意味がありますから、できるだけ栄養価の高い具材をトッピングするのがベターです。ご自身でいろいろとアレンジして楽しんでみてください。

7月のおすすめの野菜とレシピは?

ちょうど七夕の時期になると、夏の旬野菜が出回ります。いんげん、おくら、きゅうり、ズッキーニ、トマト、ゴーヤ、なす、ピーマン、とうもろこし、パプリカが7月にぴったりの野菜でしょう。どれも栄養価の高いものばかりで、暑さに負けない身体づくりにはもってこいです。

そこで、これらの夏野菜を少しでも美味しく食べていただける人気メニューをご紹介したいと思います。

  • 青椒肉絲(チンジャオロース)/手軽に作れる中華の定番。ピーマンとタケノコの食感が最高です!
  • ズッキーニの焦がしバター醤油/シンプルだけど美味しい。焦がしバター醤油の香りにハマること間違いなし!
  • ピーマンの肉詰め/フライパンを使わずに電子レンジだけでも作れる。簡単で美味しい人気メニュー。
  • ゆでトウモロコシ/超カンタン!塩で味付けして茹でるだけ。お子様にも人気のメニューです。
  • ゴーヤーチャンプルー/夏のスタミナ作りにはもってこい!
  • オクラと豆腐のネバネバごまサラダ/栄養満点のねばねば食材。さっぱりごま味のサラダです。
  • パプリカ・たまねぎ・きゅうりのカラフルマリネ/野菜を切ってマリネ液に漬けるだけ。見た目もカラフル夏向きサラダ。
  • 夏野菜たっぷりカレー/火の通りが早い野菜ばかりを使うので、あっという間に完成です! 牛肉でもいいけど、暑い夏は豚肉でサッパリと!

どれも家庭で簡単に作れるものばかりです。これらの野菜料理のあとに、デザートとして夏向きのフルーツを食べるのもいいでしょう。メロン、スイカ、ビワ、マンゴー、ブドウなどが旬です。栄養価の高い夏野菜を豊富に使った料理と旬のフルーツを食べて、夏本番に備えましょう。

七夕の行事食まとめ

千年以上も前から七夕の日にそうめんが食べられていたとは驚きですよね。今回の記事の中でもふれましたが、七夕の由来や、それにまつわる古くからの風習を知れば、七夕に対する捉え方も少しは変わってくるのではないでしょうか。筆者自身も初めて知ったことが多く、今年の七夕はぜひそうめんを七夕らしくアレンジして食べてみようかなと思います。

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